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立教生ができる支援とは?立教生ができる支援をやろう!私たちができることを考え実行するプロジェクトとして、立教大学社会学部が立ち上げた「RDY(立教生ができることをやろう)支援プロジェクト」のブログ
~ひろがり:点から線へ~

文学部文学科日本文学専修2年 松橋たつる
 
8月12日から14日にかけて行われた唐桑ツアーに参加して、被災地に対する私自身の考え方や受け止め方の変化、そして被災者との触れ合いで多くのことを学びました。
私の出身地は岩手県の内陸部の位置する盛岡市です。岩手県の面積は約1万5千平方キロメートルで、埼玉県、神奈川県、東京都、千葉県の一都三県よりも広く、県庁所在地の内陸部、寒冷な気候を利用した畑作物の栽培が盛んな県北部、日本の米どころである県南部、三陸海岸を有する沿岸部と大きく4区分される特色ある地域です。同県人といっても、私の住む地域から被災地域の沿岸部までは距離も時間も遠く、その現状を知る手段はマスメディアしかありませんでした。上京しても被災地域に対する具体的な支援など想いが至らず、「被災地とのかかわり」について深く考えようとはしていませんでした。4年も過ぎ去った今から行動を起こすことは、あまりにも遅すぎるのではないかという後ろめたさを含んだ戸惑いがあったからです。
そんな時に唐桑ツアーの存在を知りました。現地に直接出向き現状を知ることで、これまで自分の中で曖昧だった想いを明確にするきっかけを得られるのではないか、と考え参加を決めました。
「被災地」という言葉には、場所も行動も閉ざされたイメージがありました。しかし唐桑ツアーで出会った皆さんは、私が想像していたイメージと大きく異なっていました。最愛の家族が亡くなった方や、家財のすべてを失った方、悲惨で過酷な状況にありながら過去のことは過去のこととして受け止め、未来に向かって歩みを進めているように感じました。
私にはとても想像できないような体験をしているのに、どうして明るく前を見ることができるのか、希望に満ち、生き生きとしているのか。お話を聞くにつれ、私たちが元気づけられ励まされているように感じました。お話を伺った方の中で「震災に感謝している、震災にありがとうと言いたい」、「今後この街(陸前高田市)がどうなっていくか楽しみ」、などの言葉がありました。驚きとともに、もしも私が被災の当事者ならば、同じようなことは言えないと思いました。人間の力では到底抗うことのできない自然の猛威、災害をどのように考え、そして復旧・復興へ踏み出し未来へ紡いでいくのか、私たちに熱心に語ってくださり、本当に感謝しました。
その人たちの多くに共通していると思ったことは、一日一日を精一杯生き、当たり前であることへの感謝を持っていること、相手方を自分、もしくはそれ以上に大切に思いながら生きているように感じたことです。たった三日間でしたが、私たちをまるで実家に帰ったような暖かな雰囲気で迎え入れてくれ、もてなしてくださいました。「来てくれてありがとう、それだけで嬉しいんだよ」、「君たちに救われた」、「震友(=唐桑に住むBさんが震災によって出会った人のことをこう呼ぶ)ありがとう」という言葉を、創り出してしまう強さを感じました。これまでの私には考えの及ばないこのような「生き方」を目の当たりにし、心の触れ合い、広がり、紡ぎ合いながら地域の復旧や人々の繋がりが展開していくのだなと思いました。
私はこれから復旧が進み復興していく被災地をまた訪れたいです。そしてこれまでの被災地に対する考え方を改め、自分と被災地ひいては地元東北とのかかわり方を探していきたいです。このツアーの経験を自身の中で終わらせず、他の誰かに伝えていくことが、私の、そして誰かの人生の「広がり」にもなると考えます。

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【2015/11/24 17:05】 | 活動報告
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