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立教生ができる支援とは?立教生ができる支援をやろう!私たちができることを考え実行するプロジェクトとして、立教大学社会学部が立ち上げた「RDY(立教生ができることをやろう)支援プロジェクト」のブログ
唐桑ツアー感想文 〜東北を身近に 2回目〜

文学部2年 藤原直貴
 
 私は東北に行くのが今回の唐桑ツアーで2回目でした。初めて東北に行ったのが今年の5月の唐桑ツアーでした。今振り返ると、前回の唐桑ツアーでは東日本大震災で大きな被害を受けた場所に初めて行ったこと、それも大震災の被害についてほとんど知識が無い状態で行ったこともあり、自分にはとても衝撃的な体験でした。それ以外にも現地で被害を受けた人やボランティアに来ている人達の話を聞かせてもらったことで、震災について、ボランティアについて深く考える刺激を受けた気がしました。そして東京に戻ってからはツアーに行ったメンバーで感じたことを共有する、振り返りの集まりを数回開きました。私が感じたことを簡単に言えば、「衝撃を受けた、この気持ちをなんとかして行動に移さなくては…」という感情先行なものなのに対して、東北に2回以上行っている人達の意見は自分と東北について真剣に、客観的に向き合っていると感じられるものが多い気がしました。特に「東北に行っても感じられることが少なくなった、何も感じない自分がいる。」「自分が何をするべきなのか、何がしたいのかが分からない。」などの意見は東北に行って衝撃を受けて帰ってきた自分には想像がつかず、同じ場所に行きながらこんなにも感じ方が違うのかと深く印象に残りました。
 しかし3ヶ月くらい経つと、ただ単に熱が冷め記憶が薄れてしまっただけかもしれませんが以前よりも少し冷静になって5月のツアーを振り返られるようになった気がしました。5月のツアーで自分は本当に衝撃を受けていたのか、元々凄い場所に行くと知っていた上で行ったので衝撃を受けた気になっていただけなのではないか、など自分の感じたことに疑問を持つようになりました。そんな中で2回目の唐桑ツアー行きが決まりました。それなので今回のツアーの個人的な目標は現地での感じ方は前回と違ってくるのか、自分は前回本当に衝撃を受けていたのかを確認することでした。
 ツアーの1日目に陸前高田に行きました。陸前高田は前回も行きましたが、今回は前回よりも衝撃度は下がり現実味がないように感じた気がしました。その日の夜は現地の人にお話を聞かせていただき、その時に震災直後の映像を集めたものを見させてもらいました。その映像はどれも一般人が撮ったものでアングルがその人と同じだったり、声が入っていたりしてリアリティがあって震災の恐ろしさを感じられた気がしました。その後私ともう一人の参加者は普段その方が住んでいる仮設住宅に泊まらせていただきました。仮設住宅は壁が薄いそうなのですがその時は9月の中旬だったので寒さは感じませんでした。しかし、その時その方がおっしゃっていた「ここに住んでいる人達はみんな息を潜めながら生活しているんだ。」という言葉は気持ちが入っているようで印象に残っています。2日目には泊まった宿の方にお話を聞かせていただきました。前回もその方にはお話をしていただいたのですが、今回もその方の話を聞いていると前回と同じように人間の生きる力の力強さを感じた気がしました。
 前回の唐桑ツアー後には理解できなかった「何も感じない」という感じ方を今回の唐桑ツアーで感じたような気もしますが、それは自分から自然に出てきた感じ方ではなく他の人の自分にとって印象的だった感じ方を先入観的に取り込んで後付けで作り出したものの様にも思います。真に自然発生の感情など無い、自然発生だろうが後付けだろうがどちらも大した問題ではない、とも思いますが今は何故かこのことが気になるのです。自分が何を感じているのかさえ分からないというのが被災地に対する今の自分が感じていることに近いかなと思います。しかし、こんな風に自分と震災に向き合えること、震災で物理的にも精神的にも大きな被害を受けながらも前を向いて生きていこうとする人の力強さを感じられること、色んな人と出会ったり話したり出来ること、はこのツアーが持っている大きな魅力であることに間違いはないかなとも思います。

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【2014/12/22 15:03】 | 活動報告
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